島の航海日誌

日誌(毎日更新するとは言っていない)

『2205新たなる旅立ち』後章展望

■はじめに

 あけましておめでとうございます。

 『冥王星沖海戦2199』完成の反動ですっかりノックダウン状態の島です。

www.nicovideo.jp

 拙作については語りたいことが山ほどあるのですが、

 今回は(横槍がなければ)来月初頭に上映を控えた新作劇場作品

 宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』後章-STASHA-

 についての記事になります。

starblazers-yamato.net

 

 なおここからの記事には、旧作『新たなる旅立ち』のあらすじをなぞった

 ある種ネタバレ的な要素が多数含まれます。

 

 『リメイクシリーズしか見ていない!』

 『新鮮な気持ちで2205を楽しみたい!』

 

 という皆さまは閲覧注意です。

 

■序:島の『2205』予想

 『新たなる旅立ち』…爽やかなサブタイトルとは裏腹に、

その結末は続編含めかなり苦いものですよね。

 

 ヤマト・デスラーの対ゴルバ共同戦線も虚しく

イスカンダルの女王・スターシャは母星と運命を共にし、

数か月後には暗黒星団帝国の本軍が地球本土を占領する…。

 

 時に大胆な改変が賛否を呼ぶリメイクシリーズにおいても

この骨子は揺るがぬはず。

 天と地がひっくり返っても、現代風にリファインしたこの物語を

表面的にでも『ハッピーエンド』と着地させるのはなかなかの難題…。

 

 そんな風に考えていました。

 実際、『時代』上映と共に解禁された『2205』最初のメインビジュアルは、

愁いを帯びた表情で銃を手にするデスラー。

 キャッチコピーも『それでも「生きろ」と?』という、

決して明るい未来を予感させるものではありませんでした。

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■破:38期集合写真

 

 『前章』を鑑賞した後も、そんな思いは変わりませんでした。

 ガミラス星の崩壊に直面した家族を思うヤーブ(薮)。

 古代進に厳しい目を向ける土門竜介。

 そして人知れず闇を抱えていそうなスターシャ猊下

 

 アップテンポに運ぶ本編の中にもそんな苦々しい要素が点在しており、

『残酷な現実』『大人になどなりたくなかった』という『後章』関連情報からも、

苦い結末の予感を嗅ぎとるのはそう難しいことではありませんでした。

 

 そんな折、『2205』でもキャラクターデザインを務められる

結城信輝先生のTwitterに、1枚の写真が投稿されました。

 

 リメイクシリーズでは太助を除き『2205』初登場、

共演はシリーズ初となった新人クルー6人揃い踏みのイラストです。

 

 それまで予想していた後章の結末とはかけ離れた和やかな雰囲気のイラスト。

前章でインサートされた記念写真とは違いヤマト艦内服姿、

つまり回想シーンや過去の出来事ではなさそうです。

38期(特にみやりゅー)推しの僕としては嬉しい一枚ではあったのですが、

同時に『本編にこんな場面があるのか?』と意表を突かれました。

youtu.be

 年末に公開された『本予告』もより一層不穏な雰囲気を醸していたこともあり、

『これは絵コンテ集や特典イラストの絵柄なんじゃないか?』とも考えましたが、

先ごろ発表された劇場販売版Blu-rayの絵コンテ集の表紙は、

前章同様結城先生描き下ろしの女性キャラ集合絵。

 

後章上映開始と同時発売のサウンドトラックの特典…という可能性もありますが、

本編に登場する可能性がより一段と高まりました。

 

■急:0119・完成披露舞台挨拶

 

 上映まで半月と迫り、期待が高まる中行われた『後章』完成披露舞台挨拶。

 脚本・シリーズ構成の福井晴敏先生が覗かせたのは、不安ではなく自信でした。

mantan-web.jp

 『人間は素晴らしい、未来は明るいと言いづらい時代ですが、

 ヤマトは人に希望を与える艦だと思っています。

 最後には人間っていいな……と思えるところまでもっていけたと思います

 

 『最後の1秒まで仕掛けがあるので、最後までゆっくりと見てください

 

 序:の項でも述べた通り、

『新たなる旅立ち』は苦い結末で終わり、

『永遠に』編と通して観た時に初めて真の結末を迎えられるのではないか…?

というのが島の『2205』展望でした。

 

 ところが福井さんの「『後章』もハッピーエンドで終わる」ととれるこの発言。 

先だって発表されていた

『後章』Blu-rayのスリーブイラストを手掛けた麻宮騎亜先生も、

光をまとった希望』をテーマに描いた…と言及されていました。

 

 守るべき惑星・イスカンダルを救えずに終わったヤマト。

 故郷・ガミラスと想人・スターシャを一時に喪い、失意のデスラー

 彼らの哀しき別離でしっとりと幕を下ろす『新たなる旅立ち』…。

 

 最新情報に触れた今、その予想を改める必要があるのかもしれません。

 

 …さて。

 私事ですが、先日応募した『後章』上映記念舞台挨拶(2/5)に無事当選しました。

 厳しい情勢ではありますが、感染予防対策に万全を期した上で参戦予定です。

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 ※このためにヤマトクループレミアムに加入しました。

 

 新宿ピカデリーで『新たなる旅立ち』を無事見届けられることを願って。

 西暦2205年と2022年、それぞれを生きる人々が少しでも幸せを掴めることを信じて。

 

 上映予定日まであと2週間。お互い無病息災で参りましょう!