島の航海日誌

日誌(毎日更新するとは言っていない)

島(178cm)の活動場所まとめ(23/11/07更新)

過日のTwitter凍結騒動に際して緊急時の備えの大切さを実感したので、

島の活動場所についてまとめることにしてみました。

島の生存確認を取りたいモノ好きの方はぜひ。

 

        *       *        *

SNS

>Twitter(現X)

twitter.com

※下記も僕のアカウントですが別界隈
 +急にコスプレ自撮りぶち撒ける垢なのでフォロー非推奨です

twitter.com

>BlueSky(モバイル環境推奨)

 元Twitter開発陣が作ったSNS。現在は招待コード制。ここが一番居心地いい

bsky.app

>Misskey.io(放置中)

misskey.io

>mastodon(放置中)

mstdn.jp

>はてなブログ(ここ)

 真面目(当社比)なお知らせとか。

mudani178cm.hatenablog.com

>FANBOX

 基本全体公開で進捗とか置いてく予定。ここよりユルめ。

mudani178cm.fanbox.cc

 

        *       *        *

動画・イラスト投稿

>YouTube

www.youtube.com

 

>ニコニコ動画

www.nicovideo.jp

>pixiv

www.pixiv.net

        *       *        *

各種窓口

>pixivリクエス

www.pixiv.net

>マシュマロ

marshmallow-qa.com

        *       *        *

基本インターネット上での活動はこの辺りで完結してます。

いくつかアカウント作ったっきりみたいなサービスとかありそうですが、

まぁ俺のなりすましする暇人なんていないと思うので…

ではまた。

配布モデルまとめ

島(178cm)が製作・配布しているモデルをまとめてます。

(最終更新日:2024/01/05)

■国連宇宙海軍 魚雷・ミサイル詰め合わせセット

>公開日:2024/01/02

bowlroll.net

 

■マグネトロンプローブ2202

>公開日:2023/01/16

>更新日:2024/01/05(配布先をBowlRollに変更)

bowlroll.net

 

■エンジン光るやつ

>公開日:2022/06/05

>更新日:2024/01/05(配布先をBowlRollに変更)

bowlroll.net

【Splatoon3】コジャケ捜索

『splatoon3』の舞台、バンカラ街におけるコジャケの出現場所をまとめました。

バトルに負け込んだり現実に疲れてしまい、

愛くるしいコジャケに癒されたい…という時の参考にしてください。

バンカラ街のコジャケについて

※『前夜祭』におけるデータを基にしています。

チュートリアルで愛くるしい姿を見せてくれたコジャケですが、実はバンカラ街到着後にも登場しています。

プレイヤーを追いかけ回したりしてくれるわけではないので、バンカラ街の土地勘を身に着けがてら捜し歩いてみるのもいいかもですね。

前半はコジャケの行動パターンの特徴(推定)、後半は実際に出没するポイントについてまとめてみました。後半は実質ネタバレになるので『自分で見つけたい!』という人は適当に読み流してください。また『ここにもいることあるよ!』という目撃情報もお待ちしています。

◆コジャケの行動パターン

ソフト起動時/スケジュール更新時のリロードで居場所が変わる

カスタマイズ各種施設の出入りでは居場所が変わらない

(8/26追記)

カスタマイズの前後では居場所が変わらない

各種施設の出入りによって居場所が変わる

広場のイカヤタコが再配置されるタイミングで場所が切り替わるっぽいですね。

・クラゲと違って押しても動かない

自主的に動くこともない

・特にアイコンとかで場所を教えてくれることもない

相棒のわりに随分不愛想な奴ですね。そこがまたペットらしくて愛らしい。

コジャケが見つけられないときは一回ソフトを再起動すれば、見つけやすい場所に移動してくれる…かもしれませんね。

◆実際どこにいるの?

ここからはネタバレなので、ゼロから捜索を楽しみたい方はブラウザバックを。

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【2205】地球-ガミラス同盟の明日はどっちだ

 

■はじめに

島さんです。久しぶりに本編の考察をします。

『2205』において描かれた、ガミラス星の人為的な消滅を発端とする戦闘事態

(島宇宙では『サレザー事変』と呼称します)

劇中において、同事態への介入に関する議論では

地球-ガミラス安全保障条約』の存在が一つのカギとなっていました。

 

『なんでだよ、地球とガミラスは安保条約を…』

『だからさぁ…それが破棄されるかもしれないって話』

(『2205』第4話、"ヒュウガ"航空隊の会話より)

 

『2199』において描かれたガミラス戦争の終結後、

民主体制へと舵を切ったガミラスは地球と軍事同盟を締結しました。

デスラー・ドクトリンの置き土産たる強大な物量・星間版図と、

時間断層や波動砲艦隊による桁外れの生産力・軍事力を

それぞれ対価として締結された条約です。

その履行例として『2202』劇中では、両軍合同で実施された第8ガミラシア奪還作戦や

火星圏にまで侵攻してきた白色彗星帝国を迎撃すべく布陣する

バーガー率いる空母打撃群ら多数の艦隊などが描写されていました。

 

2202では強力な後ろ盾として描写されていた同条約。

しかし、続編たる『2205』ではある種のとして描写されていました。

とりわけ先ほど引用した『安保条約破棄』論に関しては、

いささか唐突な印象を覚えた人も多いのではないでしょうか。

かくいう自分もその一人です。

 

今回の記事ではまず『安保条約破棄論の考察』をお膳立てとし、

メインディッシュとして『「3199」以降の地球とガルマン・ガミラスが辿る関係』

について考察・妄想していきたいと思います。

なお、あくまで島さんの妄言です。外れたら笑ってください。

 

■根拠⓪:安保体制への消極化

『2202』においてあれほど肯定的に描かれていた安保条約が、

唐突に破棄さえ取り沙汰されるまでになったのはなぜでしょうか。

脚本の都合…と割り切ってしまうのが手っ取り早いですし、

自国(自分自身)の利益を秤にかけた結果、昨日までの行動を反故にするような事例は

現実世界でも往々にして見られる光景ではあります。

というか2202の波動砲艦隊が最たる例ですね。

 

ただ、国家の方針や世論は一朝一夕に切り替わるようなものではないはずです。

安保体制への積極度が低まりそうなターニングポイントを探っていきます。

 

劇中描写で当てはまりそうなのはガミラスとボラーの接触ですね。

同盟国たるガミラスの全人民の移住を目論む(中略)

その惑星を巡ってボラー連邦との紛争が生じる可能性が判明したのだ。

(『2205』前章・劇場パンフレット p05より)

劇中で言及されている通りなので多くは語りませんが、

ガミラスと敵対している勢力(ボラー/デザリアム)との間接的敵対

それによる平和の崩壊…という最悪の筋書きは、

理屈ではなく本能的に否定したくなるものです。

皮肉な話ではありますが、

昨今の世界情勢を思い浮かべてもらうのが手っ取り早いですね。

 

前項にも関連してきますが、『時間断層消滅』についても大きそうです。

生産力のみならず、無人艦隊を支えていた基幹AIの喪失により、

『2205』時点の地球連邦防衛軍は、

数百・数千隻規模の艦隊の維持が困難になっています。

直接的描写は少なかったですが、

有人化改装を経て再就役した"アスカ"、"ヒュウガ"の存在や

公式サイトに上がっている『地球型移民船』の設定がその証左になるでしょう。

何にせよ、2205年時点での地球連邦防衛軍が

質・量ともに衰退(軍縮)の一途を辿っていることは明らかです。

 

ただ、今回は『時間断層消滅』の結果ではなく原因の方に着目します。

時間断層消滅の直接的な原因は『2202』最終話にて描かれた国民投票です。

では、その国民投票の立役者と言えば誰でしょう?

多くの方が世紀の名演説を披露した真田さんを思い浮かべたでしょうが、

今回はさらに前段に遡ります。

『だが…政治的な面に限って言えば、バレル大使の尽力で奇跡が起きそうだ』

(『2202』最終話、真田志郎の台詞より)

『2205』時点でも古代と雪を追い回しているほどですから、

23世紀のマスゴm…報道陣も、

現代と変わらない仕事ぶりを発揮してくれているはずです。

政界、それもかなり中枢に近い部分での出来事ゆえに

嘘か真か…という接頭辞が必要にはなりそうですが、

時間断層を巡る国民投票ガミラスが一枚噛んでいたらしい』という特ダネは、

すぐに世間に出回りそうです。

実際劇中ではこんなセリフもありましたもんね。

『だからまた戦争が起こりそうになったらビビッて、

 "選挙結果は軍が操作した"…だなんてくだらない噂が』

(『2205』第3話、土門竜介の台詞より)

 

このセリフについてもう一つ。

2203年時の地球連邦防衛軍は大局的には時間断層維持派が多かったはず。

なのになぜ『軍が操作した結果時間断層の放棄が決まった』…という噂が立つのか?

 

思えば白色彗星戦役は、第8ガミラシア奪還作戦での偶発的なアクシデント

―――たった二隻の宇宙巡洋艦の空間跳躍―――から発生しました。

先述した通り、同作戦は既にかの国と敵対していたガミラスとの共同任務です。

更に白色彗星帝国という天文学的規模の星間国家との戦闘は、

地球圏に住まう多くの人々の心を否応なく疲弊させました。

戦後、人々がその原因を求めるのは白色彗星帝国だけではないでしょう。

 

ガミラスとの軍事同盟さえ、時間断層という魔法の壺さえなければ

そんな思いの表出があの国民投票の結果…というのは、

飛躍した論理ではないはずです。

『2205』の展開からの逆算にはなりますが、真偽はともかく

ガミラスの傘下にあることを良しとしない一部の軍閥

『時間断層消滅→軍縮ガミラスとの軍事同盟解消』というシナリオを描いていた…

というのが、土門君が口にした風聞―――

"軍による結果の操作"の真相なのかもしれませんね。

 

更にもう一つ、2205年時に実施が決まった"イスカンダル"への表敬訪問

地球は数年前に恩人である彼女らとの約束を反故にしたばかりですし、

17万光年先の惑星と滅亡間際の緊急措置として交わした一度きりの国交など、

あの世界の地球連邦政府なら揉み潰してしまいそうな印象さえあります。

そんな地球が、なぜわざわざイスカンダルへの表敬訪問を実施したのか?

『平和主義の喧伝』『すでに航路を開拓済みだから』というのが無難な解釈ですが、

僕としてはココにもガミラスが噛んでいたんじゃないかなと思っています。

 

イスカンダルは地球にとっての命の恩人であるだけではなく、

ガミラスにとっての精神的支柱です。

『最悪…イスカンダルを一時的な避難場所に』

(『2205』第1話、メルダ・ディッツの台詞より)

ガルマン星への移民に際しても、上記のような物理的な支援以上に

人心を導くために彼女らの威信を借りたいという思惑はあったでしょう。

ですが、当のスターシャやユリーシャは『なぜか』事態を静観するのみ

彼女らの代役として唯一その任を背負えたデスラーも、

末期の暴政により信頼は失墜したまま。

ガミラス民主政府は何としてでも

イスカンダルからの積極的支援を得たい』と考えたことでしょう。

 

蒼い血の真実』など知る由もない彼らが理由を求めた先はどこか。

あくまで予想の範疇を出ない結論ではありますが、

6年前にイスカンダルとの約束を反故にした不敬な国家・地球連邦じゃないかなと。

 

イスカンダルが移民計画を静観しているのは、

 ガミラス地球との同盟関係を維持しているからに違いない。

 しかし移民計画でただでさえ国政が揺れている今、

 その関係を破棄するわけにはいかない。

 ここは一つ、地球に頭を下げてもらえば猊下たちの機嫌も治るのでは…?』

 

『平和主義の喧伝』を標榜している以上、

地球連邦政府もこの要請を一蹴はできないはず。

ひとまず表面上は快諾し、イスカンダルとは因縁浅からぬ

歴戦の乗員を配した"ヤマト艦隊"を派遣させたのでした!

 

…と言えば聞こえはいいですが、裏を返せばこの人事も、

過去を掘り返すような取引に出たガミラスへの当てつけというか、

独立愚連隊たるヤマトクルーの厄介払いだったのかも…

 

あるいは第65護衛隊の抜錨に前後して太陽圏に赴任したヤーブ…

というより彼が携えてきた次元潜航技術の供与は、

移民計画の協力だけではなく"表敬訪問"への対価だった…なんて解釈もできそうです。

 

おっと、話が逸れましたね。

統括すると、『2205』で描かれたガミラスへの不信・消極的な風潮は

 

・ボラーとの開戦による銀河系大戦への間接的危機(『2205』より)

・時間断層を巡る国民投票への介入(『2202』より)

イスカンダル表敬訪問の打診(全妄想)

 

この辺りが原因になるんじゃないかな…なんて妄想でした。

 

■根拠①:デスラーへの不信

 

―――未来を、変えろ。

   敵は……宇宙戦艦ヤマト

 

『2205』後章の興奮冷めやらぬ中、

情報解禁された続編『ヤマトよ永遠に REBEL3199』のキャッチコピーです。

 

主役艦たる"宇宙戦艦ヤマト"を大胆にもと断じたこのキャッチコピーは

様々な憶測を呼んでいますが、

とりわけ『デザリアムとの戦端を開いたヤマトへ敵愾心を抱く地球市民』の声、

という意見を掲げる派閥が多数を占める気がしています。

ただ今回の議題はキャッチコピーの考察ではなく、

デザリアムとの戦端を開いたのは本当にヤマトか?』という疑問から始まります。

 

『目的は何であれ、容赦なくガミラス星を滅ぼした敵だ。

 星間常識に照らして、あらゆる反抗手段が容認される

『デザリアム軍指揮官に告ぐ。(中略)

 この暴虐を見過ごすことは絶対にできない。代表者同士の会談を要請する。

 戦闘は我々の本意ではない

(『2205』第5話、古代進の台詞より)

 

以上に引用した通り、地球側の当事者たる第65護衛隊(その代表者たる古代)は、

努めて積極的な戦闘を回避しようとしています。

ガルマリオ破壊による間接的な妨害、敵指揮官―――メルダーズに対する会談の要請

第5話冒頭での大立ち回りも、丸腰の移民船団へ危害を加えていた艦隊への牽制…

と考えれば、まぁ人道支援の範囲にはなるでしょう。知らんけど

 

ガミラスの船団が脱出するのを待って、スターシャはイスカンダルを自爆させる』

(『2205』第7話、古代進の台詞より)

 

この台詞も上記の考察を裏付ける材料の一つですね。

ただこれを以って

古代は、第65護衛隊は何も悪くない!』と言いたいわけじゃないです。

劇中を追ってみると、古代以上にデザリアム相手に好戦的だった人間、いませんか?

 

『すまんな、ランハルト…。

 虚しかろうと、人には許せぬことが―――』

(『2205』第5話、アベルト・デスラーの台詞より)

 

『貴方はもう十分、人のために生きた。最後くらい我儘におやりなさい』

『古代、私ごと撃て!』

(『2205』第7話、ガデル・タラン/アベルト・デスラーの台詞より)

 

そう。ガルマン・ガミラス帝国の首魁、アベルト・デスラーです。

 

上に列挙したセリフはそれぞれ古代の

デザリアム軍指揮官に告ぐ…

ガミラスの船団が脱出するのを待って…』という停戦努力に続いた、

それをぶち壊しにする行動に伴う言葉なんです。

 

もちろんデザリアムに停戦交渉が通じたかは定かではないですし、

イスカンダルの犠牲を呑んでいたとしてもそれで円満解決となったとは限りません。

ただ、『デザリアムとの開戦の責任』という一点に焦点を絞った時。

地球からしデスラーの言動は、俗っぽく言えば(文字通り)戦犯ムーブなんです。

 

戦場における彼の言動がそこまで市井に暴露されるか…という問題点はありますが、

それでもデスラーという男は地球から糾弾されるに余りある行動をしでかしたんです。

現に劇中でも、

『何だよアレ、そっちがいきなり撃ったりするから…!

(『2205』第6話、土門竜介の台詞より)

というド正論から、

『安保体制も5年目となりゃ(中略)

 ヤマトも相当ダメージ喰らってるし、正直キツイよ

(同・徳川太助の台詞より)

というボヤキまで、ヤマトクルーからは苦情とも取れる声が上がっています。

 

もちろん、『私ごと撃て!』に関しては、デスラーの抱える愛を裏付ける名場面です。

デスラーが心を救わんと下した悲痛な選択、屈指の名場面を無為にするのか!

という苦情は甘受します。僕もその点は重々承知です。アベスタに脳を焼かれたので。

 

ただ、感情移入に伴う問題解決(心を救う道)が、

以降の作品で新たな悲劇の幕開けとなる…。

そんな展開を、我々はつい半年ばかり前に目撃したばかりではありませんか。

 

西暦2203年12月31日

 宇宙戦艦ヤマト 高次元宇宙より帰還

 古代進二佐 森雪二佐の救出に成功

(『2205』第1話、字幕より)

 

福井さんならそういう作劇をやりかねない…という若干メタ的な根拠を挟みつつ、

『3199』以降の地球においては

感情的にデザリアムとの戦闘を継続させたデスラーへの不信が高まる

…というのが個人的な予想です。

 

『2205』においてデスラー民主化ガミラスに帰依していますから、

地球とデスラーは書類上はあくまで同盟関係にあります。

ですが、デスラーは地球にとってはかつて故郷を滅ぼそうとした敵でもあるわけです。

そんな彼が首魁となって新生した"ガルマン・ガミラス帝国"は、

果たして地球が同盟を締結した"ガミラス帝国"の後継国家と言えるのか?

ガミ公出て行け!!

(『2202』第2話、地球連邦首都一画の落書き)

ガミラス戦争の記憶が色濃かったとはいえ、

2202年時でさえこんな意見が飛び交っていた地球。

 

『3199』も始まっていないそばから尚早ではありますが、

敵勢力による初の本土占領を経験した地球市民が、

その間接的要因となった人物が率いる国家を再び"同盟国"として

迎え入れることはできるのか…?

『Ⅲ』リメイクの前半はそんな感じで進むような気がします。

 

『何だよアレ、そっちがいきなり撃ったりするから…!

(『2205』第6話、土門竜介の台詞より)

あるいは土門くんのこの描写も、

旧作同様ガルマン・ガミラス帝国(デスラー)との共同戦線への不信

繋がってくるのかもしれませんね。

 

この項を総括すると、

・独断専行にも近いデザリアムへの積極的攻勢

民主化ガミラスとガルマン・ガミラス帝国を同一視できるか

ガミラス戦争時の怨恨

という複合的な理由により、

『2205』以降の地球ではガルマン・ガミラス帝国、

及びその首魁であるデスラーへの不信が高まるのではないか…というお話でした。

 

■根拠②地球への不信

さて、ここまでは

地球→ガルマン・ガミラス』の不信についてあれこれ考察しました。

ここからはその逆、

ガルマン・ガミラス→地球』の不信について予想してみます。

 

とはいっても、ガルマン・ガミラスを率いるデスラーを始め、

『2205』でヤマト艦隊と共闘したり、救助された人々―――

特にバーガーメルダ辺りはそういった感情とは縁がなさそうですし、

デスラー総統などはむしろ、

自身に向けられた不信さえも背負う覚悟がありそうに思えます。

 

となると、残るピースは一つ。ガルマン星の人々です。

ボラー連邦の圧政下で生まれ育つ。

ガルマン星を解放へと導こうとするアベルト・デスラーを畏敬の目で見つめている。

(『2205』公式サイト、キール・キーリングのプロフィールより)

『2205』終了時において、

その情報は極めて断片的なものが提示されたにとどまっていますが、

その数少ない情報からも、彼らが今後

地球に向けるであろう視線がいかなるものになるかを予想できます。

 

まずは『ボラー連邦の圧政下』にあった、という設定。

この設定自体は旧作と共通のものですが、ボラー連邦という勢力について

リメイクシリーズにおいて追加された設定がありますよね。

ここぞとばかりに自作イラスト。

『時代』でお披露目されたボラー艦です。

『火星側が回収したとされる艦は、明らかに戦闘用の物でした。

 (中略)地球は来るべき悪夢に備えようとしていたのではないか…と』

(『時代』、真田志郎の台詞より)

 

この艦を基に建造された火星の戦闘艦艇、

さらにその血脈を受け継ぐ国連宇宙軍/地球連邦防衛軍の艦艇群は、

当然ではありますが、ボラー連邦軍が運用するそれら

シルエットが(他の星間国家と比較した場合ではありますが)類似しています

 

更に『2205』の冒頭では、ボラー連邦の駐留から半世紀が経ったガルマン星の地表に

大規模な同軍の基地が建設されている描写もあります。

長らく『抑圧』の象徴であったボラー連邦軍を彷彿させる姿の、

それも『数年前までガミラスと敵対しており、今なお不信を抱いている

という星間国家。

デスラーのお墨付きがあれど、ガルマンの市民は簡単に心を許せるでしょうか?

 

加えて、ガルマン市民の多くはデスラー総統に心酔し、畏敬の念を抱いています

自己言及ぎみなので根拠としては今一つではありますが、

前項の理由で地球市民デスラーへの不信を抱いていたとしたら

ガルマン市民も地球に対してよからぬ国民感情を持つ可能性は大いにあるはず。

 

このように、ガルマン・ガミラスが地球を敵視する積極的要因

正直そこまでありません。

ただ、ひとたび地球側の反ガルマン・ガミラス感情が奔騰したり、

中立にあった関係を揺るがすような事件・事故、

―――何トンミサイルを何陽へとは言いませんが新兵器の誤射とか―――

が起こったりした場合、

売り言葉に買い言葉…ではありませんが、

それが波及して結果的に相互不信国交の寒冷化

極端なケースとして『暴発』のような最悪の事態

繋がってしまう可能性も否定できません。

■終わりに

『2205』で暗雲が立ちこめはじめた地球とガミラスの同盟関係。

民主化ガミラスが物理的に宇宙から消滅してしまった今、

『平和国家』に舵を切りたい地球の思惑が舵を切る先は…?

 

先日某所での通話で、

何だかんだ地球艦隊はガミラス系の艦隊と殴り合ってるところが一番絵になる

という話題で盛り上がりました。

『3199』以降、

ガミラスの血脈を継ぐ艦艇と地球の新鋭艦隊が殴り合うような、

ガミラス戦争の再演とも取れる光景がもし見れたら…

不謹慎ではありますが胸の躍るところですね。

 

今回はこんなところで。

『2205』が大団円で幕を閉じたそばから縁起でもない話題でしたが、

長々とご拝読いただきありがとうございました。[終]

 

AviUtlで撮影処理(コンポジット)をしよう。

■はじめに。

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新年度初の記事更新ですね。島さんです。

僕は普段二次創作アニメを作ることを趣味としており、

ありがたいことに最近は様々な場所で作品を褒められる機会に恵まれています。

 

次回作です(宣伝)

www.nicovideo.jp

褒めて頂ける話題としては、

作画やMMDのクオリティから作品を完成させる根気(執念)など様々ですが、

最近初めて撮影処理(コンポジット)について評価していただく機会に恵まれました。

 

撮影監督』『撮影』なんて役職、

アニメのスタッフロールで見た覚えがある人は多いと思います。

3DCG、特にBlenderなんかを触っている人だと『コンポジット』のほうが

聞き馴染みがあるかもしれないですね。

コンポジットとは「合成」を意味し3DCG、2Dの作画、実写映像など複数の素材や動画をMayaやAfter Effectsなどの編集ソフトを用いて組合せ、架空の世界や画像をよりクオリティの高いものへと合成することをいう。素材間の色調や解像度の違いを調整し、1枚の画であるかのようになじませる工程である。

(引用元:コンポジットとは|CG業界用語集|OCA大阪デザイン&IT専門学校)

 

現在はアニメ制作もデジタルが主流となっており、

厳密には『合成処理』と呼ぶべきではありますが

カッコいいので『撮影処理』で通します。

 

アニメの画面は様々な素材が合成されて出来上がっています。

背景素材、キャラクターやエフェクトなどの作画、光学素材…

それらを1枚の画面に集約するにあたって、

画面全体を作品の雰囲気場面ごとのシチュエーションなどに適うよう調整する…

島さんは『撮影処理』の工程をそう解釈しています。

 

youtu.be

 

僕が大好きな『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズのメイキング映像です。

様々な素材が重ね合わされた後、ちょっとだけ画面全体の色味が変わる瞬間。

ここが『撮影処理』にあたる工程…だと思います。

 

時に画面全体がフワッと明るくなったり、

はたまたコントラストが強まったことで影が落ちたり…

 

プロアマ問わずアニメを作るうえで様々な工程がありますが、

島さんはこの『撮影処理』の工程が一番好きです。

 

曲がりなりにも年単位かけて30分近いアニメ(?)を1作作っているので、

手前味噌ですがそれなりに経験値はあると自負しています。

nico.ms

 

ただ、それらの経験値や知識を専売特許とするのも『宝の持ち腐れ』感があるので、

今回はそれらの技法(自己流)を記事にまとめて、

媚を売後進への道標にできればな…と思っております。

 

ちなみにこの記事で紹介する技法を使えば、

f:id:Mudani178cm:20220404121747p:plain

コレが

f:id:Mudani178cm:20220404121753p:plain

こうなったり、

 

コレが

f:id:Mudani178cm:20220404142638p:plain

こうなったりします。

f:id:Mudani178cm:20220404121938p:plain

端的に言えば『雰囲気が出る』って感じですね。

 

今回は手描き素材(を合成した動画)への撮影処理を重点的に扱っていますが、

MMDなど他の手法を用いた動画、ひいては画像への撮影処理についても

十分に応用が利くんじゃないかなと思っています。

では順を追って見ていきましょう。

 

■ステップ1:『ノイズ』で手間を省こうf:id:Mudani178cm:20220404121747p:plain

これは先日TwitterやPixivに投稿した作品『オブジェクト:イシス』の素材です。

www.pixiv.net

色味だけ調整してありますが、合成したテクスチャやフィルタは全部抜いてあります。

こうして見ると、撮影処理後の完成品と比べて

地面がのっぺりしてることに気づいてもらえると思います。

 

島さんは基本アニメ塗りしかできない上に

新しい手法への挑戦をしない怠惰な絵描きなので、

地面に対してはこれ以上作画することはありません。

コレを

f:id:Mudani178cm:20220404123934j:plain

こうして【単色化(黒、輝度保持オフ)】

f:id:Mudani178cm:20220404123941j:plain

こうして【ノイズ】

f:id:Mudani178cm:20220404123947j:plain

こうじゃ!【乗算】

って感じですね。これだけで簡単に地面の雰囲気が出ます。

 

…いやね、きっとブラシ機能が充実してる他のソフトとか使えば

きっと作画段階でこれを表現できるんですよ。

たださっきも言った通り島さん怠惰なので…

どうせ編集するんだしAviUtlで済ませた方が楽じゃね?

って思っちゃうんですよ…。

AviUtlは画像編集ソフトって古代アケーリアス文明の頃から言われてるので。

とりあえずこれで地面は怖くないですね。

今回はやりませんでしたが、単色化を明るい色にして加算合成してやれば

ハイライトの表現もできます。

これで情報量3倍だね!!!(IQ2)

 

応用してやれば木目とか金属の表現にも使えると思います。知らんけど。

 

■ステップ2:背景を攻略しよう

またまた登場、オブジェクト:イシスくんです。

f:id:Mudani178cm:20220404124930p:plain

f:id:Mudani178cm:20220404121753p:plain

見比べてもらえばわかると思いますが、

完成品に比べると背景がはっきりしすぎてますよね。

次はココを攻略していきます。

背景は【色調補正】【ぼかし】で攻め落としていきましょう。

前者は空気遠近の表現、後者は情報量を減らすために使います。

f:id:Mudani178cm:20220404125348j:plain

背景の山に【色調補正】をかけてみました。

色調補正には5種類のパラメータがありますが、

【明るさ】【コントラスト】【彩度】の3つは

基本セットでいじった方がいいと思います。

一見ただ明るさを上げたように見える上の素材も、

『明るさ上げたら白飛びしちゃうな。

 じゃあコントラスト下げて…全体的にシックにしたいから彩度も気持ち低めで…』

と色々試行錯誤してます。

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空気遠近を再現するだけで画面に奥行きが出たのがわかると思います。

1つ難点があるとすれば、

空気遠近はあくまで空気やそれに類する物質がないと発生しないので、

何もない宇宙空間では表現として使えない…ってところですかね。

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ガスとか星間物質がある空間なら何とか。

 

次は【ぼかし】です。かけるだけではあるんですが、ちょっとだけ話します。

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もう1つの例で挙げた人物カット。完成版はこんな感じなんですが、

背景の【ぼかし】を切るとこんな感じ。

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逆に【ぼかし】を強めるとこんな感じ。

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正直に白状すると、背景にも作画を取り入れ始めた頃は

作画の粗を誤魔化すためにぼかしをかけていました。

ただ、今見てもらった通り背景のボケ具合だけでも印象めっちゃ変わるんですよ。

 

背景をぼかさない場合。

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線が潰れない分、画面全体の情報量が増えて引き締まった印象になります。

また、写実的に解釈すれば『キャラと壁に同時にピントが合う

=『キャラと壁の距離が近い』ということになります。

空間の狭さなんかを演出したいときは、背景はぼかさない方がいいこともあります。

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こんな感じ。

ただこの場合、ぼかしで誤魔化せない分背景作画のコストは高くなります

 

次に背景を極端にぼかす場合。

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空間の広さを感じるというのもそうですが、

背景の情報量が大幅に減った分、キャラの表情に視線が誘導されます。

なのでエモーショナルな場面なんかだとこっちの方が雰囲気出ますね。

映画、MV、アニメ…注目して見てみると

『なんかドキッとする』シーンはピンボケ表現が効果的に使われてたり。

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島さんがピンボケ表現で一番印象的なのはこの辺り、

アニメ『鬼滅の刃』19話のクライマックス。

煌くエフェクトと強めのコントラスト、

それらを引き立たせるピンボケ表現が幻想的でたまらん。

 

話が逸れましたが、

背景ボケの有無が画面全体の雰囲気、印象に繋がるというお話でした。

余談ですが、画面の手前にモノやキャラを置いてそれをぼかしてみると

また雰囲気が出ておススメです。実相寺アングルってやつですね。

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■ステップ3:とどめのフィルタリング

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色調や背景の調整をするだけでも

とりあえず素材を重ねただけ』よりも大分雰囲気が出ますね。

ココからは最後の仕上げ、フィルタリングです。

料理でいう盛り付けみたいなモンです。自己満足の世界ではあるけど差がつく工程。

例えがピンとこないのでさっさと説明します。

 

手っ取り早いのは【カスタムオブジェクト:フレア】だったり

【図形】だったりで画面全体の色調を整える方法ですね。

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窓からの入射光で色調を統一したり。

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画面全体をぼんやり明るくしてみたり。

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逆に明度を落としてみたり。

 

場面のシチュエーションや作品の雰囲気、

作者のセンスによっていろいろなアプローチがある工程です。

色味や合成モードを色々試して、『これだ!』となる瞬間を探してみるのも

楽しみの一つですね。

 

あとここで役に立つのがフレームバッファ

AviUtlをいじり始めてそろそろ10年になる島さんが、

つい数か月前までよくわかっていなかった機能ですね。

1個上までのレイヤー全部を1個のオブジェクトとして扱える彼、

フィルタリングでは大活躍です。

例えば…

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『エフェクトを合成したら画面全体が明るくなっちゃった

 でも背景とかでレイヤーたくさん使ってるし1個1個色調補正するの面倒だな…』

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こんな時も、エフェクト系以外のファイルの下にフレームバッファを作成し、

そのオブジェクトに色調補正をかけてやれば…

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こんな風に、簡単に画面全体のコントラストを整えることができます。

このカットは記録映像+回想みたいな形で登場するシーンなので、

更にエフェクトを追加してやれば…

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こんな感じで完成です。

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こうして見比べると大分変りましたね。

撮影処理の重要さがわかってもらえたかなと思います。

 

■終わりに。

動画に限らず、モノづくり系のコンテンツに正解はないと思っています。

この記事も別に技法や表現の正解を押し付ける意図はなく、

誰かの参考になればいいなと思って書いたものです。

これから先、

この記事が『動画制作』という茨の道を歩む人々の道標にならんことを願って。

 

いい感じに締められたので最後に宣伝。

今回紹介したカットが出てくる最新作『海王星沖海戦2199』鋭意製作中です。

www.nicovideo.jp

進捗はTwitterでも更新してます。

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長い記事になってしまいましたがお疲れ様です。

最後までお読みいただきありがとうございました。[おわり]

『2205新たなる旅立ち』後章展望

■はじめに

 あけましておめでとうございます。

 『冥王星沖海戦2199』完成の反動ですっかりノックダウン状態の島です。

www.nicovideo.jp

 拙作については語りたいことが山ほどあるのですが、

 今回は(横槍がなければ)来月初頭に上映を控えた新作劇場作品

 宇宙戦艦ヤマト2205 新たなる旅立ち』後章-STASHA-

 についての記事になります。

starblazers-yamato.net

 

 なおここからの記事には、旧作『新たなる旅立ち』のあらすじをなぞった

 ある種ネタバレ的な要素が多数含まれます。

 

 『リメイクシリーズしか見ていない!』

 『新鮮な気持ちで2205を楽しみたい!』

 

 という皆さまは閲覧注意です。

 

■序:島の『2205』予想

 『新たなる旅立ち』…爽やかなサブタイトルとは裏腹に、

その結末は続編含めかなり苦いものですよね。

 

 ヤマト・デスラーの対ゴルバ共同戦線も虚しく

イスカンダルの女王・スターシャは母星と運命を共にし、

数か月後には暗黒星団帝国の本軍が地球本土を占領する…。

 

 時に大胆な改変が賛否を呼ぶリメイクシリーズにおいても

この骨子は揺るがぬはず。

 天と地がひっくり返っても、現代風にリファインしたこの物語を

表面的にでも『ハッピーエンド』と着地させるのはなかなかの難題…。

 

 そんな風に考えていました。

 実際、『時代』上映と共に解禁された『2205』最初のメインビジュアルは、

愁いを帯びた表情で銃を手にするデスラー。

 キャッチコピーも『それでも「生きろ」と?』という、

決して明るい未来を予感させるものではありませんでした。

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■破:38期集合写真

 

 『前章』を鑑賞した後も、そんな思いは変わりませんでした。

 ガミラス星の崩壊に直面した家族を思うヤーブ(薮)。

 古代進に厳しい目を向ける土門竜介。

 そして人知れず闇を抱えていそうなスターシャ猊下

 

 アップテンポに運ぶ本編の中にもそんな苦々しい要素が点在しており、

『残酷な現実』『大人になどなりたくなかった』という『後章』関連情報からも、

苦い結末の予感を嗅ぎとるのはそう難しいことではありませんでした。

 

 そんな折、『2205』でもキャラクターデザインを務められる

結城信輝先生のTwitterに、1枚の写真が投稿されました。

 

 リメイクシリーズでは太助を除き『2205』初登場、

共演はシリーズ初となった新人クルー6人揃い踏みのイラストです。

 

 それまで予想していた後章の結末とはかけ離れた和やかな雰囲気のイラスト。

前章でインサートされた記念写真とは違いヤマト艦内服姿、

つまり回想シーンや過去の出来事ではなさそうです。

38期(特にみやりゅー)推しの僕としては嬉しい一枚ではあったのですが、

同時に『本編にこんな場面があるのか?』と意表を突かれました。

youtu.be

 年末に公開された『本予告』もより一層不穏な雰囲気を醸していたこともあり、

『これは絵コンテ集や特典イラストの絵柄なんじゃないか?』とも考えましたが、

先ごろ発表された劇場販売版Blu-rayの絵コンテ集の表紙は、

前章同様結城先生描き下ろしの女性キャラ集合絵。

 

後章上映開始と同時発売のサウンドトラックの特典…という可能性もありますが、

本編に登場する可能性がより一段と高まりました。

 

■急:0119・完成披露舞台挨拶

 

 上映まで半月と迫り、期待が高まる中行われた『後章』完成披露舞台挨拶。

 脚本・シリーズ構成の福井晴敏先生が覗かせたのは、不安ではなく自信でした。

mantan-web.jp

 『人間は素晴らしい、未来は明るいと言いづらい時代ですが、

 ヤマトは人に希望を与える艦だと思っています。

 最後には人間っていいな……と思えるところまでもっていけたと思います

 

 『最後の1秒まで仕掛けがあるので、最後までゆっくりと見てください

 

 序:の項でも述べた通り、

『新たなる旅立ち』は苦い結末で終わり、

『永遠に』編と通して観た時に初めて真の結末を迎えられるのではないか…?

というのが島の『2205』展望でした。

 

 ところが福井さんの「『後章』もハッピーエンドで終わる」ととれるこの発言。 

先だって発表されていた

『後章』Blu-rayのスリーブイラストを手掛けた麻宮騎亜先生も、

光をまとった希望』をテーマに描いた…と言及されていました。

 

 守るべき惑星・イスカンダルを救えずに終わったヤマト。

 故郷・ガミラスと想人・スターシャを一時に喪い、失意のデスラー

 彼らの哀しき別離でしっとりと幕を下ろす『新たなる旅立ち』…。

 

 最新情報に触れた今、その予想を改める必要があるのかもしれません。

 

 …さて。

 私事ですが、先日応募した『後章』上映記念舞台挨拶(2/5)に無事当選しました。

 厳しい情勢ではありますが、感染予防対策に万全を期した上で参戦予定です。

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 ※このためにヤマトクループレミアムに加入しました。

 

 新宿ピカデリーで『新たなる旅立ち』を無事見届けられることを願って。

 西暦2205年と2022年、それぞれを生きる人々が少しでも幸せを掴めることを信じて。

 

 上映予定日まであと2週間。お互い無病息災で参りましょう!

【考察】金剛改型宇宙戦艦の艦番号について

前回の記事更新から2カ月近くずっと寝てました。島(178cm)です。

今日は『2202』の話をします。これまでこのブログでは、

『物語のテーマが…』みたいなマクロで抽象的な議題を多く取り扱ってきましたが、

今回はミクロな考察です。

 

議題は『金剛改型宇宙戦艦の艦番号』について。

 

金剛改型宇宙戦艦とは

宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』に登場した宇宙戦艦。

前作『2199』に登場した金剛型宇宙戦艦の設計をベースに、

主機関(次元波動エンジン)の換装や武装の強化が施された艦艇。

メタ的には前作ファンへのサービスやCGモデルの使い回しという要素も

多分に含まれている(島の偏見です)。

いわゆる波動砲艦隊を担う戦後第一世代艦、

アンドロメダ級・ドレッドノート級量産までの場繋ぎ的な立場の本艦。

劇中では第1話の8番浮遊大陸奪還作戦、第17話の土星沖海戦、

そして第25話の救助艦隊旗艦として複数隻が登場しました。

今回は彼女らのうち、艦名・艦番号が識別可能な艦を抜粋して、

建造計画の経緯なんかについて妄想したいと思います。

 

■考察材料たち

本編と睨めっこして得られた艦名・艦番号(※)は以下の通りです。

※『U.N.C.F.-00xxx-2201』の下3桁のみ抜粋

805 しまかぜ(本編では艦番号識別できず、全記録集より抜粋)

810 PHARRIS

812 艦名不詳(拡散波動砲発射の様子を司令部に中継していた艦)

824 TICONDEROGA

832 HUBBARDTON

857 SUGARLOAF

874 INDEPENDENCE

885 ゆうなぎ

 

昇順に並べてみましたが、特に番号と所属管区が紐づいている様子はなさそうですね。

ちなみに艦名は『しまかぜ』『ゆうなぎ』以外、

全てアメリカの海軍艦艇や地名から引用されているようです。

ちなみに第25話に登場した『わだつみ』なんですが、

本編を見たところ艦番号がシュガーローフと同じ『857』でした。

テクスチャ使い回したんですかね。ここは目を瞑ります。

 

『リバースシンドロームの実態把握に5年、

 ドックの建設に10年』

 

『2202』第3話より、キーマン中尉の台詞です。

『時代』の年表によると、時間断層が発見されたのは2201年に入ってから。

流石に、時間断層もない状態で金剛改型が800隻も量産されたとは考えにくいので、

現在の艦番号の規則に倣ってここは『金剛改型』という艦種識別だと捉えましょう。

(2199の村雨型に800番台がいますがこの際目を瞑ります)

 

さて、昇順に並べてみると、

800~830番台、850~880番台に集中(と言えるかは微妙ですが)しており、

艦番号にそこまでランダム性がないことがわかります。

 

また、特筆すべき点として

同じ極東管区所属の『しまかぜ』『ゆうなぎ』が80隻分近く離れています。

『みんなで金剛改型量産しようぜ!艦番号は早い者勝ちな!』

とはならないはずですから、きっとここには何かしらの背景があるハズ。

 

『画面に映ってないだけで…』とか『製作陣そこまで考えてないと思うよ』

みたいな意見は受け付けておりません。悪しからず。

 

■仮説:金剛改型と波動砲艦隊計画

金剛改型の設計変更…と聞いて、

多くの人が思い浮かべるのは恐らく金剛改Ⅱ型宇宙戦艦でしょう。

艦首の大口径陽電子衝撃砲を小型波動砲に換装したトンデモ戦艦。

劇中ではエンケラドゥス守備隊所属艦として湯水のように登場し、

沈められたり沈められたり波動砲を撃とうとして沈められたり…。

そもそもあのキャパで波動砲積めるのかよ、という考察は他に譲るとして、

ここで重要なのは『金剛改型に波動砲を搭載する方針が防衛軍内部にあった

という事実です。

 

『2202』に登場した金剛改型は、艦番号の正式表記の末尾に『2201』とあります。

同様に後に登場するアンドロメダ級が『2202』、

アンドロメダ改が『2203』となっている描写から逆算すると、

この4桁の数字は進宙年と考えるのが自然でしょう。

 

少なくとも85隻存在するであろう金剛改型宇宙戦艦は、

西暦2201年中に建造され進宙したようです。

 

さらに、小説版『2202』ではこんな描写も。

 

波動砲艦隊計画が承認されたのはいつだ?』

『……一年前だ』

 

第1巻からの抜粋です。

逆算すると波動砲艦隊計画の承認は2201年の冬、ということになりますね。

時間断層の軍事転用波動砲艦隊計画について

『2202』ではほとんど同一事象として語られがちですが、

自然に解釈するなら後者が先に提起されたはずです。例えば…

 

ヤマトの航海データから、広域殲滅兵器としての有用性が示された波動砲

当然軍内部では波動砲を搭載した艦艇群の大量配備を望む声が上がるが、

イスカンダルとの"条約"に起因する政治的問題、

そして物資を始めとする建造リソースの圧倒的枯渇を前に計画は難航。

しかし西暦2201年末、地球内部の地下空間に反重力特異点が発見され、

大艦巨砲主義者の絵空事と思われた波動砲艦隊計画は現実味を帯び始め…

 

という経緯があったのでは…?と予想しています。

同計画が結実したのは時間断層工廠の完成以降ですが、

その嚆矢となる思想は戦後から既にあったはず。

『2202』劇中においても、

軍需産業のオブザーバーの干渉に藤堂司令が苦慮している様子が描かれていました。

 

話を金剛改型宇宙戦艦に戻します。

波動砲艦隊における金剛改型といえば、皆さん思い浮かべるのが

『金剛改Ⅱ型宇宙戦艦』でしょう。

宇宙戦艦としての汎用性・冗長性を喪い、

もはや自動航行が可能な波動砲付き戦闘衛星とでも呼べそうな金剛改Ⅱ型宇宙戦艦。

その建造計画に、波動砲艦隊派閥が一枚噛んでいた…

という発想は決して飛躍していないはず。

 

さて、これを踏まえてもう一度冒頭の艦名一覧を振り返ってみましょう。

805 しまかぜ

810 PHARRIS

812 (艦名不詳)

824 TICONDEROGA

832 HUBBARDTON

857 SUGARLOAF

874 INDEPENDENCE

885 ゆうなぎ

 

先述した『しまかぜ』と『ゆうなぎ』の艦番号が離れすぎている…

という問題へのアンサーが見えてきた気がしませんか?

そう、今回の考察の一つの着地点は

『金剛改型には前期型(800~)と後期型(850~)が存在する』

という結論なんです。

 

金剛改型は、母体たる金剛型と比較して艦首陽電子衝撃砲の口径が拡大されています。

また、波動エンジンへの換装や三連装陽電子衝撃砲の採用も、

(軍事的リアリティはともかくとして)問題なく、

外観に変化のない範囲で実現されています。

 

『時代』の劇場パンフレットにおいて、金剛型宇宙戦艦には

国連宇宙海軍標準仕様の巡洋戦艦として設計された

AU艦』の日本艦隊仕様

という裏設定がデザイナーの玉盛先生によって付与されました。

小説版『2202』には金剛型宇宙戦艦をベースとした輸送船も描かれています。

言い換えれば、金剛型(=AU艦)は元来冗長性や運用柔軟性に優れた艦艇だったのです。

そのため、戦後波動エンジンへの換装を経た金剛改型が就役した後も

アップデートの可能性が模索され続けるのは当然。

 

波動砲を搭載した金剛改Ⅱ型はその一つの終着点でしょうが、

技術的系譜としてはやや飛躍しているように感じるのも事実。

しかし、金剛改型の一部にその橋渡しとなる艦艇が存在したとしたら?

波動砲搭載仕様の金剛改型宇宙戦艦』の建造、

それを後押しするに十分な戦闘データが得られそうな艦が存在したとしたら?

 

……存在するじゃないですか。

かつて地球が保有する唯一の波動砲搭載艦だった"ヤマト"乗組員が乗艦し、

彼らの指揮下で戦場を縦横に駆け巡った宇宙戦艦が。

 

そう、BBS-885"ゆうなぎ"です。

艦番号から推測するに金剛改型の中でも比較的後期に就役したであろう同艦。

実際、西暦2201年末の出来事である土方宙将更迭の折も、

古代君は艦長服を着ていません。

 

劇中では親友の島から

『また派手にやらかしたそうじゃないか』

とも評されていた古代艦長のことですから、

きっと本編以前から"ゆうなぎ"を振り回していたのは想像に難くありません。

波動砲艦隊派閥が欲する『艦首軸線砲を決戦兵器として用いた砲撃戦』のデータが

取れたかは怪しいですが、

『波動エンジン搭載・旧式戦艦の有用性』を示すデータは十二分に取れたはず。

 

…とまあ、闇雲に考察してたら本編との繋がりが見えてきたので

強引に着地させましたが、裏を返せばマジでそれだけです。

というかこの考察を始めたのも、

普通に自創作で金剛改型の艦番号を決める必要があったからです。

ちなみに次回作ではありません。まぁいずれ。

 

長々と引きずったわりに何とも締まらない感じですがいつものことです。

それでは僕は怪文書の執筆作業に戻りたいと思います。では。[終]