唐突!島は2年間で成長したのか
■はじめに
先日『冥王星沖海戦』進捗報告と題した動画をTwitter,YouTube,ニコニコ動画の各サイトに投稿しました。
自信作なので全部178億回ずつ見てください。
#yamato2199#冥王星沖海戦2199https://t.co/lPGfMARELj 投稿以降に完成したカットを詰め込みました。ご査収くださいまし pic.twitter.com/ORl14OBTS0
— 島(178cm) (@Mudani178cm) 2021年4月16日
まあ全部内容は同じなんですけどね。
昨年末の『MMD杯ZERO3』参加作品である本編冒頭以来、1個の動画として『冥王星沖海戦』関連の動画を投稿するのは4カ月ぶり。
そして全ての元凶始まりであるこちらのツイートからはもう2年半経っております。
土星沖やら藤堂三佐やらで浮かれていたのでお口直し pic.twitter.com/FQVXZERaEC
— 島(178cm) (@Mudani178cm) 2018年10月14日
幸いにも先述した動画には「待ってます」という旨の温かいコメントが多く寄せられており、まだ見放されていなかったことにひとまず安心しております。
これほどまでに完成が遅れている理由、それは…
「過去に作ったカットの粗が目立つ」
これに他なりません。
…いや、妥協しないと一生完成しないことはわかってるんですよ。嬉しいことに2年間の間でかなりの経験値を得られた証拠でもありますし。
それでも、自分の作品として世に出す以上妥協はしたくない。
そう考えてリテイクを繰り返しているうちにすっかり製作期間は2年半。
最初期の『特報』なんかは既に黒歴史です。
見るな。
ということで今回は島の2年半の軌跡を振り返って勝手に自己肯定感を高めよう、
ついでに読者さんにも楽しんでもらおう…といった内容でお送りします。
こういうのは本編完成後にやるものなんでしょうが思い立ったのでやります。
ではさっそく参りましょう。
■比較①-c#046
宇宙巡洋艦"ユウギリ"にガミラスの陽電子ビームが突き刺さるカット。
年末の『杯ZERO3』投稿段階ではこんな感じでした。
[19.11.14製作]
「本編とは趣向を変えたい」という島の思惑が透けて見えますね。
ただ2199本編では"ユウギリ"の艦体に手描きディテールアップが施され、
被弾エフェクトも手描き…と、なかなかの重量感に溢れたカット。
思いきって修正しました。
[21.01.08製作]
思いきりすぎだろ。
被弾箇所には96丸様の「光る球体」を埋め込んで溶融した装甲を表現。
飛び散る火花は「Z-Particle」、噴き出る火焔は「SimpleMagic vol2」の発砲エフェクト。
ビームマンPには足を向けて眠れません。
そして"ユウギリ"本体はmt様が更新されていたディテールアップverのモデルです。
ちなみに去る今年1月、またまた龍さんのお誘いを受けて
札幌で開催された『チカホ模型展示会』において
動画を上映していただいておりました。
杯ZEROには間に合わなかった、
「絶体絶命」が流れるあたりのシーンを追加したバージョンを納品したのですが、
実はその際にこのc#046も修正しておりました。
ビームマンPの「SimpleMagic」のGunエフェクト、
実弾の発砲炎のみならず、単純な炎の描写にも使える優等生です。おススメ。
■比較②-c#066
激突した"アブクマ"・"シマカゼ"両艦の爆炎を背にする"キリシマ"のカット。
こちらも修正前はこんな感じでした。
[19.11.14製作]
気持ちはわかる。ただ年末の『杯ZERO3』投稿段階で
「2199」特有のあの爆発の再現についてはある程度コツを掴んでいました。
そして「チカホ模型展示会」直前に突貫修正。
[20.12.30製作]
今見てもホレボレする爆発。自信作なのでサムネにしました。
爆発本体はビームマンPの自動煙エフェクト。
破片類もZパーティクルの親ボーンに設定した「光る球体」を
上手いこと動かしてやるだけなのでお気軽。
ただ煙の軌跡はある程度フレームが経過した後でないと表現できないので、
その辺を考慮してアニメーションを組むべしです。
被弾する宇宙戦艦"キリシマ"の点描。
例によって修正前はこんな感じ。
[19.05.07製作]
[19.05.07製作]
いずれも当時の自分が持っている技術を注ぎ込んだ形跡が見られて微笑ましいですね。
まぁ全部リテイクですけど(無慈悲)
[20.10.08製作]
[21.01.19製作]
気合の手描きディテールアップ。
MMDっぽさは欠片もなくなりましたがクオリティが上がったのでヨシ!(現場島)
■比較④-c#088
機関室でハッチから顔を出す藪機関士のカット。
[20.07.04製作]
背景にヤマトの機関室を流用してたりキャラもグラデーションが強かったり、
こちらも努力の痕跡が伺えますね。
まぁ半年くらいで設定資料集にインスパイアされてリテイクするんですけど(無慈悲)。
[21.01.21製作]
ハッチ周辺の虎縞模様、推せる。
公式設定資料集は二次創作勢の必修教科書だと思うので全員買え。
島はガミラスの方も買え。
■比較⑤-c#173
駆逐艦"イソカゼ"が被弾、爆沈するカット。
[20.02.08製作]
PointLight強すぎて草。これが…
[20.10.24製作]
こうじゃ。ちなみに爆発エフェクトを付け加え忘れてることに今気づいた。クソが。
個人的なフェチは艦首上甲板の構造物に突き出た謎のアンテナ類です。
あと"イソカゼ"は本編に近づけるべくこのカットだけ若干色合いを修正しております。
こだわりたいシーンだったので…。
■比較⑥-c#175
被弾炎上、爆散する巡洋艦"ツルギ"のカット。
[19.09.09製作]
修正前はこんな感じ。本編の手描きマシマシな爆発四散ぶりを再現したくなった結果…
[21.04.03製作]
描きました。バカか。
Twitterでは200以上の「いいね」、
とりわけ『アクエリアス・アルゴリズム』の挿絵でおなじみumegrafixさんにも
反応を頂けたのが衝撃でした。
#冥王星沖海戦2199#yamato2199
— 島(178cm) (@Mudani178cm) 2021年4月3日
手描きエフェクトの可能性を感じた島であった。 pic.twitter.com/agCTU7AkAQ
手ごたえのあるカットでありました。
■比較⑦-c#305f
宇宙戦艦"キリシマ"が地球に帰還するカット。
[20.04.08製作]
こちらが修正前。『杯ZERO3』投稿作OPの締めだったので、
印象に残っている人も多かったのではないでしょうか。これを…
[21.03.05製作]
こうじゃ!
『ヤマト』における帰還シーンといえば、
惑星に向かって正面から突っ込んでいく構図が多用されがち。
一方「2199」第1話では、地平線に向かって進んでいくキリシマの背中…という構図が印象的でした。
ついでとばかりに挑戦した惑星イラストもそれなりの出来栄え。
本編でも一つの締めに当たるカットなので気合を入れました。
ただカメラワーク周りはもう少し勉強が必要かな…といったところ。
今後の課題というやつですね。
■終わりに
途中のシーケンスに大幅に作画修正が入った結果、
残カットが70くらいまで膨れ上がりました。しんど。
少しでもいい作品を完成させようと製作陣一同(1名)全霊で作業に当たっておりますので
どうぞお楽しみに!
…そうそう。最後まで読んでいただいた皆様にちょっとだけサービスを。
制作中の『冥王星沖海戦』背景美術と
次回作のキャラデザラフです。
満足したので今日はここまで。
ご拝読ありがとうございました。